この記事はこんな方にオススメ!
- パンツの裾上げについて知りたい方へ。
- パンツの適切な丈を知りたい方へ。
- 着こなしにどのような影響を及ぼすか知りたい方へ。
こんばんは!コウ(@dress_vintage_code) と申します!
今回は、パンツの裾上げについてご紹介させて頂きます。
気にされない方は多いですが、実は拘りを持つ人ほど、どのようにするべきか考えてしまうんですよね!
裾上げの種類によって、カジュアルよりであったり、ドレスにも合わせる事ができる仕立てもあったりします。
そんな奥が深い裾上げについて、詳しく解説していきます!
裾上げについて
皆様は今までパンツの裾仕上げをされたことはありますか?
恐らく大多数の方は、「パンツの裾上げはどうされますか?」と店員さんから質問された経験はあるでしょう。
しかし、そもそもどのようにしたら良いのかわからない方がほとんどだと思います。
その為、なぜ知っておくべきなのか。裾上げはどのような基準なのか。その理由をお伝え致します!
なぜ裾上げを知るべきなのか
結論から言うと、裾上げ次第で、コーディネートに大きく影響を及ぼすからです。
裾までの長さをどこまでにするのか。どういった仕上げにするのか。これらを知ることで、より着こなしを理解することができます。
それぞれが持つ印象は異なっており、テイストの違う仕上げにしてしまうと、コーディネートがおかしくなります。
パンツや用途によって適切な丈の長さや仕上げが違うので、正しい使い方を学ぶ必要があります。
裾上げの基準
パンツを購入する時、丈が長いと裾上げを勧められますが、どこまで詰めるべきか迷いますよね。
そこで、パンツの裾上げの基本をお伝え致します。
もし裾上げに困った場合、以下から選ぶのがオススメですよ!
ワンクッション
裾が少しシワが付くくらいの長さです。
足元がもたつくので、野暮ったさが強く、ストリートよりな履き方をするのにオススメです。
ドレススタイルでも本当にお洒落な方は、敢えてワンクッションにすることで、抜け感を演出しております。
しかし、一歩間違えると、中年のおっちゃんが着ているような印象となってしまいます。
その為、着こなしにおいてはかなり上級者向けな裾上げです。
ハーフクッション
裾が甲に少しのるくらいの丈です。
実は、パンツのシルエットが最も美しく見えるのは、このハーフクッションなんですよね。
特に裾幅の広いワイドパンツとの相性が良く、コーディネートしやすい丈の長さとなっています。
裾上げで悩まれている方に一番オススメしたい丈の長さです。
ノークッション
名前の通り、裾にかからない丈です。
先の二つと比べて、最もスポーティさが強いです。
主にテーパードパンツやスキニーといった細身のパンツとの相性が良く、軽快な印象を与えることができます。
スタイリッシュな着こなしやクラシコファッションを好む方にオススメです。
裾幅と靴の相性
また、合わせる靴との相性を理解すると、よりバランスの良い着こなしを作ることができます。
あくまでセオリーではありますが、簡単にまとめるとこんな感じです。
- 裾幅が広い程、ノーズが短い靴との相性が〇
(例 ローファー、スリッポン、ローテクスニーカー)
- 裾幅が狭い程、ノーズが長い靴との相性が〇
(例 紐靴、ブーツ、ハイテクスニーカー)
ドレス業界では、一般的な裾幅は18cmとされているので、この基準を参考してみて下さい。
(近年は太目のパンツが主流なので、19cm以上が多いです。)
もちろん、この考え方が絶対という訳ではありません。
しかし、どんな靴を合わせたいかと考えるだけで、裾上げも変わってくるので、ご自分が何と合わせるのかとイメージするのはとても重要です。
裾上げの種類
次に裾上げの種類をお伝え致します。
こちらも着こなしに大きくかかわっており、種類によってテイストが変化致します。
カジュアル寄りであったり、ドレス寄りであったりなどそれぞれの相性が違ってくるんですよね。
その為、ご自分がやってみたいコーディネートに対して、どのような裾上げが良いのか。
こちらを参考にして頂けたらと思います!
たたき
裾を3つ折りにしてミシンを縫い付ける方法です。
一番よく裾上げではないでしょうか。
主にジーンズや軍パンなど、カジュアルなパンツのほとんどはこの仕様です。
裾からミシン目までをヘム幅と言い、パンツによって適している幅の長さは異なります。
例えば、ジーンズは8~15mm、チノパンが2mm~4mm程と言われています。
シングル
スラックスに使われる裾上げです。
別名、まつり縫いと呼ばれる方法で、表にミシンが見えにくくなっています。
主にフォーマルなシーンで適しており、冠婚葬祭や結婚式などといった場面に適しています。
よく仕事着のスーツでシングルをされる方もいらっしゃいますが、個人的にはオススメしません。
ご職業によりますが、ビジネスやカジュアルなシーンでは不適切です。
ダブル
スーツやスラックス、コットントラウザーズなどドレス寄りのパンツに使われる裾上げです。
シングルの裾上げを外側に折り返し、スナップボタンやミシンで固定させます。
(昨今のダブル幅は4~4.5cmが主流です。)
コーディネート次第で、ONとOFF関係なく幅広く活用することができ、最も汎用性が高いと言われています。
私がスーツの組下やスラックスを裾上げする場合、ダブル一択です。
裾仕上げの相性
簡単にまとめるとこんな感じです。
- たたき→カジュアルパンツ(ジーンズ、軍パン、チノパンなど)
- シングル→スラックス
- ダブル→スラックス、コットントラウザーズ(ものによってはチノパンも)
もしパンツの裾上げに迷ってしまったら、これを基準にして頂けたらと良いと思います。
しかし、パンツのシルエットや生地によりますので、一概には言えません。
例えば、チノパンといえば、カジュアルパンツのイメージが強いですよね。
しかし、シルエットや縫製が綺麗なモノだと、トラウザーズのような使い方もできます、
そういったパンツならば、タタキだけでなく、ダブルという選択肢もアリなので、判断が難しくなります。
要素が被っている所
最も迷ってしまうのは、先ほどにもお伝えしたダブルにもタタキにもできるパンツです。
オフィスカジュアルのような着こなしもできますし、休日のカジュアル着としても使う事ができます。
その為、裾上げの際、どちらにすべきか迷ってしまうのではないでしょうか。
どちらも正解なので、決めるのは難しいかもしれませんが、ここで決め方をアドバイス致します。
どのような目的で使うかを明確にすれば、すぐに決める事ができます。
仕事で使う、もしくはキレイ目なコーディネートに使うといった目的ならばダブルを。
もう休日にしか着ないという場合は、たたきで仕上げるのがベストです。
購入の際、どのようなシチュエーションでどんな着こなしに使うかを予めに決めておけば、迷うことはありません。
間違った買物をしない考え方の基本ですが、購入前にこのアイテムと合わせて、こんなコーディネートが組みたいというイメージが重要です。
何通りかの着こなしのイメージができると、購入後もワードローブの一つとして加えることができます。
話は変わりますが、皆様は今まで購入したモノで、すぐに手放してしまった経験ありますか?
僕自身は何度もあり、"無駄な買い物"というのを何度もしてしまいました。
せっかくお金を払ったのに、手放すなんて勿体ないですよね。
実は、この購入後のイメージを意識しないと、せっかく手に入れても、合わせるアイテムがなく、着る機会がなくなってしまいます。
その為、洋服を購入される際は、自分がどんな洋服を持っていたのか、ある程度は把握しておくことをオススメ致します。
如何でしたでしょうか。
裾上げについて、着こなしとの影響という観点からまとめてみました。
ご自分の体型にあった丈にするのはもちろんですが、どういった着こなしをするかでも変わってきます。
丈の長さ、裾上げの種類を知ることで、皆様の着こなしにあったお直しをして頂けたらと思います。
ではまた!