この記事はこんな方にオススメ!
- バーバリーについて興味がある方へ。
- ヴィンテージのバーバリーをお持ちの方へ。
- 一枚袖を知りたい方へ。
こんばんは!コウ(@dress_vintage_code) と申します。
古着屋によく行く人は一度は見たことがあるであろうバーバリー。
現在、ラグジュアリーブランドとして世界的に有名ですが、ヴィンテージにおいても人気が確立されています。
その魅力や背景について見ていきたいと思います!!
ブランドについて。
簡単にですが、バーバリーの歴史と背景について、ご説明させていただきます。
歴史のあるバーバリーの起源やブランドの歩みを知ることで、より魅力が伝わると思います。
ご存知の方がいらっしゃれば、軽く流して頂ければ幸いです。
歴史と背景
出展:Wikipedia
1856年にトーマスバーバリーによって設立されました。
このトーマスバーバリーという人は、とてつもない野心の持ち主で、自ら「洋服の革新家」を名乗るほどでした。
例えば、21歳という若さでお店を設立したり、洋服を販売するだけでなく、生地も自ら開発に着手するなど、その行動力は随一だったのです。
特に、スポーツやアウトドアな方にとても人気がありました。
その理由が、現在でも定番的な素材である"ギャバジン"です。
コットン素材でありながら、雨風に強く、丈夫であり、オールシーズン着れるので、登山や乗馬などのアウトドア用品向けの洋服が人気を博していました。
その後、このギャバジン生地が軍でも使用されることになり、兵士が戦場でも活躍できるようなコートを作りました。
それがトレンチコートです。
このトレンチコートがファッション業界でも注目され、普段着でも使われるようになったのです。
戦争とファッションは一見無関係に見えますが、歴史的背景を見ると、とても使い関係なんですよね。
こういう所が、ファッションの面白い所です。笑
トレンチコートについて
こちらが私が所有しているトレンチコートです。
チェスターコートやステンカラーコートと違って、様々なディテールが組み込まれているので、かなりラギット寄りな印象ですよね。
それでいて、コート特有の上品な雰囲気もあるので、他のコートとはまるで違います。
まさに、クラシックを象徴するコートですね!
次に、このトレンチコートについてのディテールや特徴を解説していきます!
メンズファッションにおいて馴染みのあるアイテムですが、意外と名称や用途などご存知のない方は多いと思います。
コーディネートをする上で、自分が着こなす洋服を知ることは、重要ですよ!
この機会に是非皆様に知識として身に付けて頂ければと思います。
特徴やディテール紹介
こちらがブランドロゴですが、現在のバーバリーは"Burberry"とネームが変更されています。2000年代以前のものは"Burberry's"とされており、古着屋で置かれてるのは、ほとんどこの表記です。
また、ブランドロゴの旗に"PRORSUM"【プローサム】と書かれていますが、こちらはラテン語で"前進"という意味を持ち、新たな挑戦という意思表示を掲げています。
プローサムはバーバリーの中で、最上級ラインとされており、一番価値があると言われています。もし、古着屋で見かけたら一度みて頂けたらと思います。
ガンフラップ
元々は、ライフルの発砲時の衝撃を吸収するためのもの。
現在では、"風よけ"として踏襲されています。
右前合わせでなら左胸【女性用】左前合わせでなら【男性用】とされています。
エポーレット
階級を示すバッジや、銃や双眼鏡を滑り落ちないように使われていました。
また、戦争中に倒れた兵士を引きずる際にも活用されていたと言われています。
ストームシールド
"アンブレラヨーク"とも呼ばれますが、その名の通り、雨風から着用者を守るディテールです。
風の侵入を防いだり、水滴が滑り落ちるように縫製されたシステムです。
Dリング
"Dカン"とも言われていますが、手榴弾を吊り下げるために使われたと言われています。
古着屋のバーバリーについて。
次に古着屋で販売されているバーバリーについて、解説していきます!
新品でも売られていますが、とんでもない値段になるので、古着屋で購入することもお勧め致します。
私自身も古着特有の雰囲気が大好きで、様々なお店で試着やチェックなどして、理想の個体を探しました。
その経験のもと、"ヴィンテージの"バーバリーについてお話しようと思います。
古着屋での相場
比較的、様々な古着屋で販売されていますが、相場はお店によって様々です。
そりゃそうだろっていう話なんですが、バーバリーは本当に幅が広くて、安いお店だと1万円以下で購入できたりします。
ただ、安い分、状態が悪かったり、ベルトが欠損してたりなど理由があるので、注意して下さいね。
汚れなどがなく、綺麗な個体だと2~3万円程はすると思います。
コートのため、かなり生地の面積が広いので、思わぬところに汚れなどがあったりするので、購入される際は、よく状態を確認してください!
レアカラーとは
トレンチコートと言えば、ベージュのイメージがあると思います。
しかし、ベージュ以外にも様々な色展開があり、古着ならではのレアカラーがあります。
例えば、ネイビーやブラックといったベーシックカラーもあり、スタイリッシュでモダンな雰囲気が特徴的です。
出典:楽天市場
またベージュの中でも、角度によって虹色に見える"玉虫色"というレアカラーもあったりします。
出典:楽天市場
このようなカラーは相場よりも高い傾向にあります。
素材について
基本的にポリコットンの混紡素材が多いです。
割合も年代というよりかは、個体によって様々です。
しかし、コットン100%に関しては、古い年代でしかありません。
基本的に内タグを見ると、混率はわかりますが、コットン100に関しては下記のようにポケット口に大きく貼られています。
出典:https://jam-clothing.katalok.ooo
コットン100%だと相場が上がる傾向ですね。
素材の特徴について
ポリエステル混だとシワや耐久性がありますが、化繊ならではの雰囲気があります。
コットン100%は生地の雰囲気は古着らしく良いのですが、逆にシワや耐久性があまりありません。
個人的にですが、どちらも一長一短なので、お好みで決めて頂けたらと思います。
一枚袖について
カラーや素材によって、相場は変わりますが、最も価値があるのは、"一枚袖"と呼ばれるコートです。
ヴィンテージのバーバリーにおいて、この一枚袖は最も重要な知識です。
この縫製について、詳細を一緒に見ていきましょう!
一枚袖ですが、その名の通り一枚の生地で袖を作る縫製のことです。
通常は、肩から袖口まで縫い目があるので、2枚の生地で作られています。【この縫製を2枚袖と言います。】
ただ、一枚袖は上記の画像のように縫い目が全くないものを指します。
この縫製がされてるコートは、倍以上に値段が上がり、とても価値があるものとされています。
なぜそれほどまで、価値が変わるのでしょうか??
その理由は肩のシルエットにあります。
2枚袖だと、サイズがあっていないと肩がボコッと出てしまい、肩パットがついてるような形になってしまいます。
しかし、一枚袖だと画像のように、肩のラインが綺麗なため、どんなサイズ感でも違和感のないシルエットが出ます。
これはたっぷりと生地を使っているので、その重みから生地が下にいくので、肩に沿うような、美しいラインが出るからです。
昨今のオーバーシルエットブームもあり、この一枚袖の市場価値がどんどん上がっています。
また、もう一つの理由は、単純にモノ自体が圧倒的に少ないです。
袖一枚にかなりの量の生地を使うのでコストパフォーマンスが滅茶苦茶悪いです。
そのため、生産数自体が少なく、全体の1%程しかないと言われています。
状態が良く、フルセットで一枚袖でしたら、10万円前後くらいはすると思います。
(レディース合わせだと、もう少しマシですが。。)
しかし、価値があるからと言って情報を鵜呑みにするのではなく、ご自分の着こなしで一枚袖が良いかどうか判断すべきだと思います。
一枚袖のメリットとデメリット
- オーバーサイズならではの自然な着こなしができる。(メリット)
- カジュアル遣いがしやすい。(メリット)
- 値段が高騰しすぎている。(デメリット)
- ジャストサイズの場合、あまり変化がない。(デメリット)
価格であったり、サイズ感など気になる点もありますが、一枚袖ならではの肩のラインは本当に綺麗です。
これらを考慮した上で、購入すべきか検討して頂けたらと思います。
まとめ
バーバリーについて見ていきましたが、いかがでしたでしょうか。
ブランドの生い立ちや代表アイテムであるトレンチコートについて解説致しました。
今では古着業界において定番的存在となっていますが、深掘りしていくととても面白いアイテムです。
皆様も店頭で見る機会があれば、是非手に取って頂けたらと思います。
ではまた!